
ヒトヤ堂をつくっていた5月のころ(8)
駿府城公園で静岡祭りも開催され、気がつけば桜も満開に。
気温もグンと高くなり、春を通りこして夏を感じるような今日この頃。
この暑さでふと、一年前の記憶が蘇りました。
ヒトヤ堂はハーフビルドという形で、建物の内装をできるだけ自分たちで行いました。
GWがあけた5月初旬から、オープンまでの約一ヶ月間。
そのころの作業風景をブログに更新していたのですが、最近はめっきり更新していませんでした…。
というわけで、久しぶりに「ヒトヤ堂をつくっていた5月の頃」の記憶を
思い出しながら更新いたします!
前回は二階の宿泊スペースの塗装をしていましたが、
ようやく一階の喫茶店、ラウンジスペース作業を開始しました。
こちらは、完成後のラウンジスペース。
一階のラウンジスペースは、壁、床、天井…と全て塗装しています。
まずは床。ラウンジの床は大工さんに貼ってもらったものを、
オイルステインと呼ばれる木部用の塗料で塗装します。
この塗料は木材を染めるような塗料で、
普通のペンキだと木目が消えてしまいますが、
木目を生かしたまま塗ることが出来ます。
ステインを塗ったのち、サンディングという木部を磨くための研磨剤を塗り
ヤスリがけし、また塗り…。
床を塗る作業だけで、気がつけば夜は深まり…。
それが終われば、今度は壁です。
店内に入ってまず目がいく正面のイエローの壁。
もちろん、これも自分たちで塗装しました。
まずは土台となる石膏ボードをパテ(つなぎ目を消す作業)をし、
下地となる材料をコテで平らにいれていきます。
完全に乾いたのを確認した後、ヤスリでコテでついた線や跡を磨き消し、
ようやく色を入れ始めます。
使った塗料は、「ベンジャミンムーア」という色ムラや発色がいい海外の塗料です。
ローラーを使って全体的に色を入れていきます。
次に海綿と呼ばれる画材で、ベースのイエローの他に二色ほど使い
色ムラを入れていきます。
一色のときは眩しい印象のイエローも、色ムラを入れたことで
優しい印象になりました。
床の養生を剥がせば、ようやく部屋らしい空間に!
…その後、天井の塗り替えに半日以上費やすことになるのですが…。