大道芸ワールドカップ in 静岡 〜初心者なりに駆け回りました、その2〜
毎年、11月に静岡で開催されている「大道芸ワールドカップ」。
街のいたるところがパフォーマンス会場になっており、
パフォーマーによっては、どこに、いつ、何時に出会えるか予測不可能で
まさに偶然の出会いの連続。
そんな様子は前回投稿しましたが、今回はあらかじめスケジュールが出ていて
「このパフォーマンスが見たい!」と思い狙って見に行った、ふた組のアーティストをご紹介します。
女の子と犬のパペットを操る、イタリア出身の「ラ ファビオラ」さん。
前日、パフォーマンス中のところに遭遇したのですが、
ものすごい人だかりで、人形の姿を見ることもできず…。
それもそのはず、「ラ ファビオラ」のお二人は、今年のワールドカップ出場アーティストです。
今回は、開演30分前(それでも既に、大勢の人が集まっていましたが…。)にスタンバイ!
可愛らしいパペットは、まるで本物のような軽やかな動きをし、観客を驚かせます。
寝起きに後ろ足で顔をポリポリ…。
お手をする仕草も、まさに本物。途中からパペットであることを忘れそうになります。
この繊細な動きを作り出すのに、どれほどのギミックが仕込まれて
どれほど複雑な操作をしているのか…。なんてことを思いながら見始めたのですが、
ショーが終わる頃にはそんなことも忘れ、可愛らしいひとりと一匹に夢中!
公式ガイドブックにもありましたが、「子どもだけでなく、癒しを求める大人たちにもオススメ」。
そして、今回大人気だったのは、やはりこの方だったのではないでしょうか。
「張海輪 中国雑技王」
昨年の2017年、ワールドカップチャンピオン、スペシャルゲストとして参加しています。
この日は、常盤公園というヒトヤ堂からほど近い公園がステージとなっていました。
まずは、瞬間的に仮面を変える芸!
赤、青、黄色、と次々と仮面を変化させていきます。
で、この常盤公園。大きな噴水もある、敷地がかなり広い公園になっています。
そこに雑技王を一目見ようと、ヒト、ヒト、ヒト…。
遠くからでも仮面の色が変化しているのは分かりますが、かろうじて判別できるという具合。
ところが、さすが前年度チャンピオン。正面の観客だけでなく、
左右の見切れギリギリの観客の側まで寄ってきて瞬間芸!
その一帯だけが異様に盛り上がる、アイドルのライブ会場のようになっていました。
雑技王の名の通り、様々なアイテムを使った芸が続きます。
大きな陶器の壺を頭に乗せたり、回したり…。
巨大なモニュメントのようなものを頭に乗せたり、最後には小指だけで支えてみせます。
この日は風が強く、飾りの旗が大きく揺らめいている中での演技。すごすぎます…。
クライマックスには、椅子で積み上げたタワーで、人間離れした技の数々!
よく見るとお分かり頂けると思いますが、土台はなんと、瓶なんです…。
「今日は風が強いので、いつもより低めですがご了承ください。」
と、流暢な日本語で説明してくれた雑技王。十分高いです…。
喫茶店の営業があるため、あまり日中は出歩けず
野外で見れたのはふた組だけでしたが、満足度かなり高かったです。
それに、夜には「プレミアムナイトショー」があったのです。
こちらは、静岡駅から徒歩圏内の「静岡市民文化会館」にて、
全席指定の有料ステージになっています。
コンペティションである、ワールドカップもこちらの会場で行われました。
昼間の時間も、1ステージで複数のアーティストを観ることができる
「ショーケース」が行われていましたが、夜にも公演があるということを、
初日の朝に気づき、慌てて当日券を購入して観にいきました!
プレミアムステージは、写真撮影NGなのですが、
2時間あまりの時間に6組のアーティスト、
それもワールドカップ出場者も含まれた一流のアーティストを観ることができ大満足です。
確かに野外の空気感も大切で、普段見慣れた日常の光景が、非日常になる楽しさがありますが
屋内ステージならではの照明や音響、そしてゆったり座って観ることができる点で、
プレミアムステージ、かなりオススメです。
何よりチケット代がとても安いんです…。
ワールドカップや、ファイナルステージなど、種類によって価格は変わりますが
一番高い「ワールドカップ」のSS席のチケットでも3500円。
ナイトショーのSS席で2200円。私はS席を買ったので、2000未満の1800円でした。
二階席なら500円で観れてしまうので驚きです…。
大道芸ワールドカップ in 静岡、「明日そういえば大道芸だなあ」くらいの気持ちだったのですが、
始まったらこんなに楽しいとは!
来年は、公式グッズを買い、プレミアムショーのチケットを前売りで買い、推しのアーティストの公演時間を事前にチェックしようと思う今日この頃でした。